じぶん列車~小さな車窓から見えるもの~

産業カウンセラー。日々感じたことを、感じたままに書きとめる。目的地は決めず、その時々の関心事、景色や出会いを味わいます。

「これ、絶対にうまくいく!」と思った瞬間、現実が変わる!?~予言の自己成就とは?~

「これ、絶対にうまくいく!」と強く思った瞬間、本当に良い結果を得たことはありませんか?

逆に、「無理かも…」と思った途端、思った通りの失敗をしてしまった経験は?

実は、それこそが「予言の自己成就(Self-Fulfilling Prophecy)」の力なのです!

アメリカの社会学者ロバート・K・マートンが提唱した概念です。

簡単に言うと、「強く信じると、その信念が行動を変え、結果を生み出す」という現象のことです。

例えば、就活の面接の場合、「予言の自己成就」がどのように働くのでしょうか?

1.面接官の評価が変わる

人は、相手に対して持つ先入観や期待によって態度が変わることがあります。

例えば、面接官が「この人はデキる!」と感じると、自然と話しやすい雰囲気を作ったり、ポジティブなフィードバックを増やしたりします。

その結果、学生もリラックスし、自信を持って受け答えができるようになり、最終的に高評価を得やすくなります。

逆に、「この学生は、あまり自信がなさそうだな」と思われると、難しい質問が増えたり、冴えない態度を取られたりして、学生も緊張してミスをしやすくなることがあります。

面接官をミカタにするためにも、「自分の良さは必ず伝わる」と強く信じて臨みましょう💪😊

2. 自己認識が変わる

その場限りでも「理想の自分」に近い振る舞いをすることで、内面の変化が外部へと影響を及ぼし、「意外とできるじゃん!」という自己効力感が高まります。

映画「THE・就活」の内定を勝ち取る主人公の面接シーンの撮影!?くらいの気分で(笑)。

単なる「演技」ではなく、「成功体験を積み重ねることで、本当に自信を持てるようになる」というプロセスを経れば、予言の自己成就が成立すると考えられます✨

3. 周囲の言葉が励みになる

意外かもしれませんが、友人や家族、先生など周囲の言葉も影響を与えることがあります。

例えば、周りの人から「君なら絶対うまくいくよ!」と言われ続けると、その言葉が自信につながり、本番でも良いパフォーマンスができることが多くなります。

反対に、「この業界は競争が激しいし、君には難しいかもね」と言われると、不安が増し、自信がなくなり、実力を発揮しにくくなることも😥

推しが素晴らしいパフォーマンスをしてくれるのは、ファンのポジティブな言葉や応援が力になってくれているはず!?❤️

<思考が内在化されると、脳にも変化が起きている>

神経回路の強化:新しい信念が定着すると、脳のシナプス結合が強化され、ポジティブな思考が習慣化されます。

報酬系の活性化:ポジティブな思考を持つことで、ドーパミンが分泌され、モチベーションが高まり行動が積極的になります。

網様体賦活系(RAS)の働き:RASが活性化すると、自分にとって重要な情報を脳が優先的に認識し、成功につながる機会をキャッチしやすくなります。

<あの人も!?あの企業も!?「予言の自己成就」で成功をつかんでる>

★文章を書くことが苦手、克服するための執筆活動

★音楽家・俳優・文筆家の星野源さんは、文章を書くことが苦手で、克服するために執筆活動を始めました✒️

「どれだけメールを送っても、考えても、書き直しても、文章は一向にうまくならなかった。だったら仕事にしてみよう。」

その結果、エッセイ集を出版するまでに至りました。

上達したいという情熱と、あえて仕事にするという荒業!?により実を結びました。

★幼少期からの強い信念とポジティブな自己認識

サッカーの本田圭佑選手は、幼少期から「ワールドカップで活躍する」「海外のクラブでプレーする」と公言し続けていました。

実際に彼は、日本代表としてワールドカップで見事なゴールを決めるなど、世界的な選手へと成長しました👏

★企業のビジョンが実際の市場を作り上げる

任天堂は、ゲーム業界において「ゲームは誰でも楽しめるもの」という信念を持ち、直感的な操作ができるWiiを開発しました。

当時の業界ではハイスペックなグラフィックが主流でしたが、Wiiは幅広い世代に受け入れられることを想定し、結果として世界的大ヒットを記録しました✨

<まとめ✍>

「予言の自己成就」は、教育やビジネス、日常生活においても広く応用されています。

「その場かぎりの言動」だとしても、続けていると、内面的な変化をもたらすという点も興味深いですね。

また周囲の言葉が自分に影響を与えることをふまえると、ネガティブに考える人と交流が多い環境では、チャレンジ精神を失いやすいとも言えます💦

「そんな簡単に、成就なんか・・・(◎_◎;)」

ほらほら、もうネガティブな思考になっていませんか?(笑)

「予言の自己成就」は、期待する結果に導く確率を上げる概念です。

筆者も日頃から、やれることをやったら、あとはポジティブに考えるようにし、「自分を最後まで応援してくれるのは誰でもない、自分自身!」 と脳に刷り込ませています。

「たとえ根拠のない自信でも、パワー覚醒!?」を信じて(笑)。

みなさんも、ポジティブな自己予言、自己成就を意識的に活用して、目標達成や自己成長につなげていきましょう!