あなたの周囲に、こんなタイプの人は、いませんか?
最近、交流するようになった人でまだ関係性も浅いのに、「なんで、こんなに自分のことをよく分かってくれるのかしら!?」
「この営業スタッフは、説明も上手で、誠実な印象を与える✨」
実は、こうした現象には心理学的メカニズムがあります。
それが「バーナム効果」と「二面性提示の法則」です👀
<バーナム効果とは?>
バーナム効果とは、人は誰にでも当てはまるような一般的な性格の記述を、自分だけに当てはまる特別なものだと信じてしまう現象です。
例えば、「あなたは時に自信に満ちあふれているが、不安になることもある」「周囲に合わせようと努力する一方で、時には自分の考えを大切にしたいと感じる」と言われると、「それ、まさに私のこと!」と思ってしまいませんか?
この効果を巧みに利用し、「わたしのこと、よく理解している」と、大ハズレしない、共感を得やすい表現を上手に使っているのです。
<二面性提示の法則とは?>
「二面性提示の法則」は、良いことと少しの悪いこと(対立する二つの視点)をセットにして伝えることで、より信頼感を持たせる方法です🧐
例えば、スマホの販売担当者が「こちらの機種は高性能なカメラと長時間バッテリーが魅力です。一方で、大きめのサイズなので片手操作には慣れが必要です」と伝えたとします。
「確かに! 自分の使い方ならバッテリー持ちが大事だから、これで十分だな」と思いませんか?
人はポジティブな情報だけよりも、少しのネガティブな要素があるほうが「本音で話しているな」と感じ、信用しやすくなるのです。
それは、すべてが完璧であるものに対して、かえって疑いを持つ心理が働くからなんですね。
<恋愛❤️でのバーナム効果と二面性提示の法則>
例えば、占いで「あなたはリードしてくれる、頼りがいのある男性が好きだけれど、逆に、自分が疲れたときに癒してくれる子犬ような男性も好き」。
「あなたは、そんな彼を、たまには自分がリードしてあげようと、しっかり者の一面もあれば、癒してあげたいなぁと思う優しい一面もある」と言われたらどうでしょうか?
「私のこと! どうしてこんなに当たるの?」と思ってしまったり(笑)。
また、「あなたは積極的にアプローチすることもありますが、相手の気持ちを尊重しすぎてなかなか踏み込めないこともあります」と言われると、
「ああ、分かる! そういう時ある!I」と、前のめりで共感してしまいませんか?😍
これがまさにバーナム効果と二面性提示の法則の合わせ技です。
対立する視点の情報かつ、「〇〇の一面がある」という表現は、全てについて言い切っている訳でもないので、「そうかも!?」と信じやすい。
少しの弱点を織り交ぜながら共感を引き出すことで、「私のことを言い当てられた」と信じ込みやすくなるのです💦
<その他、こんな場合もあり>
★詐欺<バーナム効果>
詐欺師はバーナム効果を巧みに利用し、相手に「自分のことをよく理解している」と思わせます。
例えば、不動産詐欺では、「あなたは堅実で将来の資産形成に関心があるが、一方でリスクをできるだけ避けたいと考えている」と伝えられると、多くの人が納得しやすくなります。この心理を利用して、詐欺師は「この物件は特別な投資チャンスです」と持ちかけ、冷静な判断を鈍らせてしまうのです😎
★ダイエット食品の宣伝<二面性提示の法則>
ダイエット食品の宣伝においても、メリットとデメリットをバランスよく伝えることで、より信頼を得る手法が活用されています。
例えば、「このダイエット食品は低カロリーで栄養バランスが良いですが、甘さ控えめなのでスイーツ感を求める方には物足りなく感じるかもしれません」といったように、良い点と注意点を併記することで、消費者に「誠実な情報提供をしている」と感じさせることができます。
<まとめ✍>
バーナム効果は、よくよく考えると、極めて一般的な話なのに、「話している相手が誰か?」「自分の状況・心境」が影響し、自分に当てはまっていると、都合よく解釈しやすいんですよね💦
SNS上の人間関係トラブルでも、影響しているかもしれません。
二面性提示の法則は、お客様の意思決定を支援するビジネスの場面で、重要な役目(理解度向上、信頼獲得)を果たします。
筆者も営業の人から話を聞く時は、必ずその会社、サービスの強み・弱みを確認するようにしています。
弱みについて質問しているのに、強みの話にすり替わっている時は、用心するようにしています(苦笑)。
バーナム効果や二面性提示の法則を知っていると、他者から説明を受ける時、初期の人間関係構築の場面など、冷静に考えたり、楽しめるように♬
「これは誰にでも当てはまるのでは?」「メリット・デメリットの両面から捉えよう」と一歩引いて考えてみましょう。