新年度・新学期が近づくと、なんとなく気持ちが引き締まるような感覚になりませんか?
新しい目標を立てたくなったり、気分を一新して何かに挑戦したくなったり。
実は、この現象には心理学的なメカニズムが関係しています。
<フレッシュ・スタート効果とは?>
フレッシュ・スタート効果とは、節目のタイミングで「自分は生まれ変われる!」と感じ、やる気が高まる心理現象のこと✨
たとえば、新年、誕生日、新学期、新年度の始まりなどがこれにあたります。
この効果によって、「これまでの自分」と「これからの自分」を区別しやすくなり、過去の失敗を引きずることなく、新たなスタートを切ろうとする意欲が生まれます💪
★具体例
・元旦に「今年こそはダイエットする」と決意する
・新しい手帳を買うと気分が上がり、予定をしっかり管理しようとする
・引っ越しや模様替えをしたら気持ちもリフレッシュしてやる気が出る
このように、環境の変化があると「新しい自分」として、頑張ろうという気持ちになるのです。
みなさんも、きっと経験がありますよね~🎵
<実験研究の紹介👀>
心理学者のケイティ・ミルクマンらの研究によると、人は「特別な日」を迎えるとモチベーションが上がることが分かっています。
例えば、彼女の研究チームは、フィットネスアプリの利用データを分析し、「月曜日」「新年」「誕生日の翌日」などにエクササイズの頻度が増えることを発見しました。
この研究は、「フレッシュ・スタート効果」が行動の変化に大きく影響を与えていることを示しています。
仮説として、「人は特定の節目を契機に、自分の行動を見直す機会を持ちやすい」ことが挙げられます。
また、この効果を最大限活用するには、日常の中で意図的に「新しいスタートの機会」を作ることで、モチベーションを持続させることができるかもしれません😊
<フレッシュ・スタートと関連性の高い心理学的現象>
フレッシュ・スタート効果と関連性の高い心理学的現象として、以下のものが挙げられます。
人は周囲の環境や注目を受けることで行動が変化しやすくなる。
例えば、新しい環境や節目のタイミングで「見られている」という意識が働き、モチベーションが上がる。
緊張する、意識してしまう部分もありますが、ちょっと張り切ってみたり!?
・新奇性効果
新しい環境やツール(例:新しいジムに通う、新しいギターを買う)を使うことで、一時的にモチベーションが高まり、行動変化を促進する。
新しい環境やツールを選択するプロセスから、楽しみがありますよね💕
<まとめ✍>
新しいスタートをうまく活かすためには、フレッシュ・スタート効果を利用しつつ、ホーソン効果や新奇性効果も取り入れてみましょう☝
①小さな目標から始める
「毎日運動する!」ではなく、「まずは週に1回やる」くらいの目標からスタート。
低ーーーーーーーーい、甘ーーーーーーーい!?ハードルを設定し、行動を促しましょう。
「始めやすい」・「始めてみる」が大切です。
②周囲の環境を味方につける
ホーソン効果を利用し、周りの人に目標を宣言したり、仲間と一緒に取り組むことで継続しやすくなる。
素敵な理解者に、「ご褒美のおねだり」も良いかも!?
③環境を変えてリセットする
机の配置を変える、新しい文房具を使うなど、新奇性効果を意識して気分をリフレッシュしながら継続できる工夫をする。
筆者は最近、机の向きを北に向けてから、集中力が増しました!!
新しい季節は、ワクワクする気持ちとともに迎えたいもの✨
元旦からの目標が既にくじけてしまった人も、新年度はこれからです(笑)。
世間の記念日にとらわれず、「特別な日」は、いつでも、自分が決めるくらいの気持ちでいたいもの。
フレッシュ・スタート効果、ホーソン効果、新奇性効果を上手に活かしながら、無理なく続けられる工夫を取り入れて、気持ちよく新しい一歩を踏み出してみませんか?